2022/03/18
電気工事会社での働き方をご紹介!
普段、私たちの生活に無くてはならない電気。家の中だけでなく、外出中でも必ず電気を利用していると思います。
そんな当たり前のようにある電気がどのようにして気軽に利用できるようになっているのか、また、利用できるようにするためにどのような職種の方が動いてくれているのか。
身近な存在の電気について分かりやすくご紹介します!
電気が家に届くまで
家で過ごしていると、暗い部屋を明るくしたりテレビやエアコンをつけたりなど、何か行動するときにスイッチひとつで電気を利用していますよね。
そんな当たり前のように通る電気ですが、実はとても長い道のりを通って住宅まで届いています。
「発電所」や「変電所」を耳にしたことがある方も多いと思います。
まず、「発電所」で電気をつくります。ここでつくられる電気は電圧(電気を送ろうとする力)がとても大きく、一般住宅などではそのまま利用することができません。
ですので、送電線で「変電所」に送りながら段階的に電圧を下げていきます。
大きさを調整した電気は配電線を通って電柱へと運ばれます。ここでさらに使える電圧になるように下げていきます。
このような長い道のりによって、家で家電製品等が不便なく使えるようになってます。
発電所から家まで電気の通る道のりはとても長いですが、電気の速さは光の速さと同じくらいなので、たった今発電所でつくられた電気が家で使っていることになるのです。
電気工事って?
発電所から住宅まで電気を通すには電気工事を行います。
工事内容は業種により異なります。ここでは電気工事の主な作業をご説明します。
「外線工事」
発電所・変電所から電柱・変圧器までの工事を外線工事といいます。
主に電線の張り替えや補修。電柱の新設や建て替え、電柱に取り付けてある変圧器等の吊り替えや新設を行います。
「引込線工事」
電柱に吊り下げられている変圧器と建物を繋ぐ工事です。引込線工事は電気を必要としている場所への道づくりになります。
劣化した電線は事故に繋がってしまうので、新たな電線に張り替えたり、建物で使う電気の容量が増えた場合に、容量に合った電線サイズに変更する作業になります。
「内線工事」
外線工事によって建物まで届いた電気を室内のコンセントやスイッチを通じて使えるようにするのが内線工事です。外線工事で作られた「電気の道」の終点といえるでしょう。
住宅やオフィスビル、工場などの現場に合わせた作業になりますが、コンセントやスイッチの設置、電圧に合った照明や家電の提案・施工がメインとなります。
電気工事に関わる職種
上記で述べた工事に関わるのは、工事する作業員だけでなく、注文を受けてから完成するまで数多くの人たちが関わり、一つの工事に取り組んでいます。
工事までの作業を行う仕事
営業 | 工事案件を受注しなければ電気工事を始めることができません。電気工事につながる最初の仕事になる重要な職種です。民間や公共での工事を受注するのが営業の仕事です。 |
設計 | 受注の決まった工事を設計していく仕事です。電気設備を設置する場所、配線ルートを建物の設計図書から決めていきます。現場がスムーズに進むように計画していきます。 |
積算 | 電気工事にかかる費用を、設計図書をもとに算出します。発注者はこの費用をもとに施工依頼をするか判断するため、受注につなげるには経験や感覚が問われる仕事です。 |
工事現場での仕事
現場施工 | 材料や工具を使用して多くの現場で実際に工事を行う仕事です。建築物の工事方法の知識も必要になる為、電気工事以外のことも知っておく必要があります。 |
施工管理 | 工事作業ではなく、現場の監督として工事を管理します。施工計画・施工図の作成、工事の工程がスムーズに進んでいるかの管理、品質・安全などの管理業務を行う仕事です。さらに、発注者・設計者と打ち合わせし、工事においての要求や要望を反映させる仕事でもあります。 |